Preferred Networks

Vol.12 番外編 人財発掘ツール「Talent Scouter」のご紹介

Preferred Networksで事業開発をしております井上と申します。

本日紹介するのは、生成AIを活用したプロダクト・サービス群として「PreferredAI(プリファードエーアイ)」というものを展開していこうというところで、その中の一つ、採用だったり社内での研修で使えるHRプロダクトとして開発をしてます「PreferredAI Talent Scouter(タレントスカウター)」についてお話ししたいと思います。

◆採用における課題と開発背景

まずこちらのプロダクトですね、どういう課題背景から開発を進めたものかということをご紹介できればと思います。

採用という領域において様々な課題があると思いますが、大きく二つ問題があると認識しています。

一つ目が選考過程で得られる情報の限界ということで、スライド左側ですね。従来の選考では書類だったり人による面接を行っていると思うんですが、選考で見たい要素の中に、当然書類だったり面接で見られるものもあれば見づらいものもあります。

分かりやすいもので言うと、接客のような実務場面での能力みたいなものになりますと、書類だったり面接みたいなものから取れなかったり、あるいはそういうものをどうにか通常の選考で測るとするとかなり大きい負荷がかかってしまい、選考を行う時に使える情報が限られるという問題があると思います。

二つ目にですね、得られる情報の限界というものもありますが、その情報を得た上で、「どう評価していくか」というところの評価基準のばらつきという問題もあると認識しています。

例えば人物像の定義が明確でないと、二つの人物パターンがあった時に、どちらをより評価していくかというところでブレが生じてしまったり、あるいは評価基準が俗人的ですと、例えば同じ選考フェーズでも評価者によって選考通過率が25%だったり60%だったりみたいな事が起こります。

このように個人ごとの見る観点だったりその水準によるばらつきというところも課題としてあるというふうに認識しています。

また、これまであったありがちな課題だけじゃなくて、近年特に選考上の課題となり得る事項が出てきているということも問題だというふうに考えています。

一つ目が応募書類の品質向上です。最近、就活サイトでどういうエントリーシートを出したら受かったみたいなものが出回っていたりします。また、評価が高い文章を参考にして応募書類を作成したり、あるいは生成AIを用いて応募書類自体を作ってしまうというようなサービスも出てきている中で、書類全体の品質の差が小さくなって、選別が出来にくくなっているというところも一つの問題と考えています。

また、応募書類の品質向上だけじゃなくて、不当な適正検査対策ということが広がっているのも問題ではないかと思っています。例えば、メジャーな適正検査ですと、いわゆる回答集ですね。回答シートが出回ってしまうことによって、実際その問題を解けなくてもそのシートを持ってさえいれば適正検査で高いスコアを出してしまいます。

あとは、特にウェブテストだと起きる問題ですけれども、本人以外の方が代理受験してしまっているというようなことも多く発生していると認識しています。

こういったカタチで、適正検査でもうまくスクリーニングができないというところで、この課題を解いていくことが今後より重要になっていくというふうに考えています。

◆タレントスカウターの役割

こういった課題感がある中で、我々がどういったサービスを提供していくかというところなんですが、このサービスですね、大きく二つ役割があります。

一つ目が、能力評価を行うための情報収集というところです。もう一つは、その面接を行った後の評価をスムーズに行うためのUIです。

面接をした後にその動画を再生して、どういうやり取りを応募者がしたか見ることもできれば、動画をダウンロードすることもできます。また、自動で文字起こしもされるので、テキストベースでどのような対話がされたかも見られます。

こういった動画だったり書き起こした文字を見て、人が評価をつけるという使い方もできますし、ニーズに応じて各社の評価基準を取り込んだ自動評価AIというものの提供も実施します。

◆実際に面接を受けてみます

では実際面接を行っている際に、どういうふうに対話が進むのか、ということをご覧いただきたいと思います。

このようなカタチでですね、今、ケース面接でカフェの経営難についてやり取りをするという内容で対話したものをご覧いただきました。

この動画なんですが、私が実際にAIアバターと喋って、私が喋った内容にその場でAIが発話内容を生成して、それで私が答えた内容に対して「こういう観点はどうなのか」だったり、「具体的にはどうなのか」というような突っ込みをしていくカタチで面接が進行していきました。

◆どのような効果が得られるのか

このようにAIを使って面接ができるシステムとなっているのですが、このツールを使うとどのような効果があるのかというお話ができればと思います。

ここに書いてある効果はあくまで例ではあるんですが、選考フローの効率化というような効果は期待できるかと思います。

従来の選考は書類から始まって一次面接をして、二次面接をして内定を出すというようなフローが一般的かなと思います。各選考いずれも人が全て行う必要があった中で、書類選考と同時にこのツールを使っていただくと、人が全員を一次面接しなくてもスクリーニングができます。

また、従来の書類だけでは分かる要素も少なく絞り込めないというところで、一次面接の必要な件数が多くなってしまうということもあったかと思うんですが、AIで行った面接で、ある程度の人となりやスキルという部分が分かることによって、より絞り込んで、良いコンディションのファネルで一次面接に入ることができるというところで、選考フローの効率化が期待できるんじゃないかと思っています。

またもう一つ期待できるような効果として、採用すべき人材をしっかり取れるというところで、人材の適正化みたいなところも効果としては期待できると考えています。

右のマトリックスですね、縦軸が従来の評価指標、横軸がタレントスカウターを使った際に用いることができる新しい評価指標でマッピングをしておりますが、この中で特に重要なのがこの左上と右下の層です。

まず右下の層がどういう層かというと、従来の適正検査だったり書類審査では評価は高くない一方で、タレントスカウターで評価が高い方ということになります。

これが何を意味しているかというと、従来の選考では見られる要素が少なかったので、書類では分かりやすく優秀な方を選考通過させていたかと思います。ただそれだけですと、先の選考に入ってもらう人材の枠が広げづらいということだったり、当然分かりやすく優秀な方ということになりますので、他社との取り合いが激化するような層だったりというところで、採用が難しいというケースもあるかなと思います。

一方で、タレントスカウターでしっかりとあらゆる面を見て評価できることによって、今までは取りこぼしていたが本来取るべき層が見えます。今後採用拡大を検討すべき層が可視化されるというところが一つの価値だと認識しています。

一方で左上の層は、従来の評価指標では高いがタレントスカウターを使った時の評価では低いという層となります。

ここはどういう意味を持つかというと、書類だったりあるいは他社での実績を見ると活躍する可能性が高く見える一方、実務の場面を再現したような選考を行うと評価が上がらないというところで、一見優秀に見えて採用するんだけれども、実際は思った通りにパフォーマンスを発揮しない可能性がある層で、そういったところが見えるというところも、もう一つの効果として期待できると考えています。

◆タレントスカウターの提供形態と特徴

こちらのサービスですね、使うのは非常に簡単で、都度何かインストールをしたりシステム開発が必要なものではありません。

ウェブサービスの形態を取っていまして、受検者の方はPCやスマホのブラウザから入っていただければ面接にアクセスすることができます。

企業の採用担当の方も、業務用のPCやスマホからブラウザでアクセスいただいて動画を閲覧して評価をつけることができる、そんなシステムとなっています。

また、各社によってどういう人材をとっていきたいかだったり、どういう選考を行いたいか、あるいは評価の部分もAIに任せるとして、どういうポイントを評価するか、当然固有性あると思います。そういった部分の固有ニーズへの対応のためのサービスというものを合わせて提供します。

例えば、そもそもどういう人を取るべきかわからないというところがあれば、データ分析からどういう人を取ると良いかというところを可視化するところから着手しますし、選考全体の中でタレントスカウターをどう活用するかとか、あるいはこういう面接を行いたいというものがあれば専用の面接用にAIの調整をします。

評価の部分であれば、どういう評価制度としてタレントスカウターを生かすかだったり、そこでの評価基準をどのように重みづけしていくかというところも、各社の評価視点だったり、評価の水準を取り込んだものを開発する、というところを対応します。

我々のサービスですね、特にこういう特徴あるかなと思っています。

一つ目が、対応できる課題の柔軟性です。本サービスで実現可能な課題というのは、接客のロールプレイングだったり、デザイン思考だったり、様々なものを対応できるようになっています。

また、評価する要素ですね、こちらの多用性についても様々ありまして、発話の内容を見ることもできれば、発話の音声的な特徴を見ることもできるし、あとは画像から分かるような表情、目線解析みたいな部分を見ることもできます。

◆導入実績と今後の展開

既にこちらのツールを実際に使っていただいているお客様がおりまして、700人以上の採用に活用して、これまで見られなかった側面を可視化できたというような実績があります。

また実際に選考ファネルが改善して、人による面接の通過率が33%から56%に改善したとか、1ヶ月間で5業種13課題を作成して展開するということもできております。

まずは社内で実際に使っていただいて、どういう選考ができるかというところを体験いただきたいと考えております。その後、品質やどういう選考を実際のプロセスに置いていくかですとか、評価基準を反映していくかというところで共に検証していって、最終的に実際の採用活動にローンチしていただく、というようなカタチで展開できればと考えております。

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