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Vol.64 SpaceXとxAIの統合が目指す宇宙データセンター構想

◆SpaceXによるxAI買収とその目的

SpaceXがxAIを買収しましたが、これで実現しようとしている話が壮大です。

何しようとしてるかって言うと、宇宙にデータセンターを作ることを目標に掲げています。これを実現するために、2つの会社を統合したという説明を実際しています。

たまたまイーロン・マスクが両社の支配権を持っていますが、それだけで合併させることはできなくて、普通に考えたら、これだけ大きい会社を合併させるための合理性が必要になります。今回はそのステートメントとして、宇宙にデータセンターを作ることを目標として掲げています。

◆宇宙データセンターの実現可能性

宇宙にデータセンター建てという話はSFとかでもあるんですけど、実は私も10年前ぐらいに国のプロジェクトで宇宙にこうしたデータセンターを作る前のコストを試算したことがあって、まあ一応、打ち上げコストが小さくなったら成立すると計算がでていました。

打ち上げコストが十分に安くなったら、どんどん打ち上げて、お互いが見えるぐらい密な衛星間で光通信とかテラヘルツ通信でネットワークを組んで、とんでもないでかい太陽光パネルを作って、電力を確保して動かす。

地上とのやり取りは、今あるような地上局と衛星との通信網を使って、帯域は細く、レイテンシは大きいけれど、数時間がかかるような重い計算だけを衛星上に持っていくとか、あとはそれこそAI学習みたいな帯域が必要ないものは宇宙でやるとかはできる。

◆宇宙空間における排熱の課題

専門家に聞いた話で、唯一、どうやるんだろうなって自分の中で答えが出てないのは、「熱をどうやって逃すか」っていうところです。

宇宙って非常に寒いんですが、真空なので熱を逃す場所がないんですね。なので、熱を逃そうと思ったら、何かしら熱を放射させないといけないんですが、それがとんでもない量になるので、そんなの本当にできるのかがわかんないです。

宇宙は寒いですが、空気がないので冷えやすいわけではない。放射のみで冷やさないといけない。ここはなにかアイデアがあるのかもしれないですが。あと宇宙空間は放射線もバンバン当たるのでそういったものに耐性のある計算資源が必要になります。

これらから、10年ぐらいのスパンだとまだコストにみあわないですが、20年や30年先で地上側の電力が制限要因になったり、特に熱問題に対応する新技術が登場、確立したら変わってくるのかなとは思います。

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