Preferred Networks

「専門外」の挑戦がキャリアを拓く。読書会で学んだ知識が実務に直結

エンジニア基盤モデル/LLMプラットフォーム、機械学習
鈴木 脩司
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自己紹介をお願いします。

2015年に東京工業大学(現在の東京科学大学)の博士を修了し、2年間、株式会社富士通研究所で働いた後、2017年にPreferred Networksに入社しました。最初はバイオヘルスケアと分散学習に関する研究開発をして、この活動の一環でKaggleに何度か参加し、2022年にはGrand Masterになりました。現在では分散学習やKaggleでの知見を活かして、大規模言語モデルの事前学習のチームのエンジニアリングマネージャーをしています。

現在担当している主な業務内容や具体的な流れについて教えてください。

主な業務としては、チームメンバーや上司と相談しながらチームの方向性を考えたり、チームの進捗の管理などをしています。これに加えて、チームメンバーが困っている部分を聞いて、改善案を一緒に考えるなど、チームメンバーが働きやすい環境を整えることもしています。また。他社を含めてマネージャーになるとコードを自分で書くことがなくなってしまうケースが多いという話を聞きますが、自分はなるべくコードを書く時間を1日数時間程度は確保して、プロジェクトを深く理解できるようにしています。最近は大規模言語モデルの開発をやっている関係で、大規模言語モデル向けにベンチマークのスコアを上げるようなデータ作りなどを中心に行っています。大規模言語モデル関係の業務に関しては以前別でインタビューを受けた記事もあるのでより詳しいことに興味がある方はこちらも合わせて御覧ください。

https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/geniac/geniac_magazine/keyperson_2.html 

数ある企業の中で、なぜPFNをファーストキャリアor転職先として選ばれたのですか? 入社前の期待や不安、実際に入社してみて感じたギャップや感想があれば教えてください。

もともと大学では生命情報科学と分散計算の技術の研究開発をしていましたが、前職では学生時代の専攻をうまく活かすことができない状況でした。一方、PFNではちょうどバイオ関係のプロジェクトと分散学習のプロジェクトが立ち上がったところということで、自分の技術を活かせそうということで入社を決めました。

一方、入社するにあたって、それまで機械学習の経験があまりないこともあり、やっていけるか不安な面もありました。しかし、入社してみると、機械学習の専門家が多く在籍していることもあり、わからないことを聞いたり勉強する方法を教えてもらったりする機会があったため、問題は特にありませんでした。また、機械学習以外の分野に関しても、多種多様な専門家が在籍しているため、自分が馴染みのない分野のプロジェクトに割り当てられた場合でも、専門家からいろいろ教えてもらえる環境が整っている印象があります。このため、新しいことに挑戦したい人にはとてもよい環境だと感じています。

過去のご経験でPFNでの業務に活かされたエピソードがあれば教えてください。

先ほどもお話ししたとおり、PFNに入社する前はプログラムの高速化や分散計算を主にやっていました。この時の経験がPFNに入ってからの分散学習に関する研究開発や、現在開発している大規模言語モデルの開発に活きています。特に、現在取り組んでいる大規模言語モデルの学習では、普段扱うことがないような大量のGPUを扱う必要があるため、どのような問題が発生しそうかなどの知見があることで、スムーズに開発が進められていると考えています。

これに加えて、大学時代、DNAやタンパク質のデータを扱って研究開発をしていたので、生命情報科学の知識は一通りは持っていました。このおかげで、PFNに入ってからバイオヘルスケアのデータ解析において、知見を活かして高い成果をあげることができました。

PFNだからこそ経験できる、他社では得られないことを経験したエピソードがあれば教えてください。

PFNだからこそ経験できたエピソードとしては、なかなか触れることのない専門外の分野の勉強をしたり、専門外のプロジェクトにチャレンジしたりする機会があるというのがあります。

PFNでは毎週有志のメンバーが集まって、最近読んだ本を紹介する「読書会」というイベントがあります。この読書会で、最近読んでためになった教科書が紹介されることが時々あるのですが、何年か前に量子力学の教科書が紹介されたことがありました。その紹介が面白かったこともあり、全然関係ない分野ではあったのですが、自分もその本を読んで量子力学の勉強をしていました。そのすぐ後に量子力学の知識を使うプロジェクトを突然やることになり、早速知識が活かされたと思った記憶があります。

PFNならではの社風やチームの雰囲気について、詳しく教えていただけますか?

専門分野だけでなく、専門外の分野も興味を持って勉強し、教えあう文化があると感じています。先ほど少し紹介した「読書会」はそのよい例かなと思っています。この読書会で勉強したことなどを聞いて面白そうと思い、自分も勉強する。そして、それをまた紹介して他の人の刺激になるといういい循環ができていると感じています。

これ以外にもいろいろな社内イベントがあり、様々な形でお互いにいい刺激になっているのではないかと考えています。

今後PFNで挑戦してみたい仕事、個人的な野望などがあれば教えてください。

自分の専門的な技術を活かしつつ、また別の分野の問題に挑戦したいなと思っています。例えば私自身は情報科学を生物や医療の解析に応用するということに興味があるのですが、まだまだ私自身、扱ったことのない生物や医療の分野が多くあります。これらの問題に挑戦できれば良いと考えています。

最後に一言お願いします。

PFNでは多種多様な技術に触れる機会がいろいろあるので、様々な分野に挑戦したいと考えている人にはピッタリな環境だと思います。いろいろ挑戦したいという方のご応募お待ちしております。

 

 

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