PLaMo翻訳のChromeおよびFirefoxブラウザ拡張機能の 提供を開始
期間限定の無料トライアルとしてページ数無制限で手軽に利用可能
2025.08.01
株式会社Preferred Networks(本社:東京都、代表取締役 最高経営責任者:西川 徹、以下、PFN)は、PFNが日本語翻訳に特化してフルスクラッチ開発した大規模言語モデル(LLM) PLaMo™翻訳 のブラウザ拡張機能をChromeおよびFirefox向けに開発し、2025年8月末までの期間限定で翻訳ページ数無制限の無料トライアル提供を開始しました。*
出典: Wikipedia「Machine translation」 CC BY-SA 4.0
PLaMo翻訳ブラウザ拡張機能の利用例
本拡張機能のユーザーは、ウェブブラウザで閲覧中のページのテキスト全体または一部をPLaMo翻訳で日本語から英語、もしくは英語から日本語に機械翻訳し、画像を含む同一のレイアウトのまま閲覧することが可能となります。現在、PLaMo翻訳のChrome拡張機能はChrome Web Store、Firefoxアドオンはaddons.mozilla.org (AMO)よりダウンロードして利用できます。
PLaMo翻訳は2025年5月の提供開始後、テキストを入力して翻訳できる無料のデモサイトおよびPLaMoコミュニティライセンスにもとづくオンプレミス環境であわせて1万人以上が利用し、その翻訳品質に高い評価を得ています。その中で、PLaMo翻訳を日常的な情報収集・発信や専門文書の読解といった場面でも手軽に使えるブラウザ拡張機能の提供を望む声を多く受けたため、開発に至りました。
PLaMo翻訳ブラウザ拡張機能は、今回の無料トライアルで寄せられたユーザーからの意見・要望を参考に機能改善や性能向上に取り組み、商用プロダクト化を目指した開発を進めていきます。
*想定を上回る利用者数により、過負荷でユーザー体験を損ねる懸念が生じた場合には、利用制限を導入する可能性があります。
PLaMo翻訳のブラウザ拡張機能の特長
PLaMo翻訳の一貫した文章を生成する能力およびマークダウン言語による装飾済みテキストのフォーマットを崩さず翻訳ができる能力を最大限活用しており、以下の特長を備えています。
1. 原文に忠実で、繰り返しや欠落のない翻訳
原文に含まれる要素を漏らすことなく、日本語として適切な表現に置き換えます。他社翻訳ツールでは細部を省略したり同じ文章を繰り返したりする例が多く見られますが、PLaMo翻訳は情報の過不足なく自然な文章で訳します。社名などの固有名詞はそのまま表記し、表記のゆらぎもほぼ発生しません。
PLaMo翻訳ブラウザ拡張機能による英文和訳の例
他社ツールによる同一ページの英文和訳の例
原文: PFN Launches PLaMo Translate Large Language Model Specialized for Japanese Text Translation
(他社ツールの例では翻訳結果から一部の内容が欠落しており、繰り返しや語順の乱れがある)
2. HTML/CSSによる装飾済みテキストでも語順の乱れがない翻訳
日本語と英語では語順が異なりますが、他社ツールの自動翻訳では、HTMLやCSSなどで装飾された要素が同じ語順のまま翻訳されることがあります。PLaMo翻訳のブラウザ拡張機能では、装飾を維持したまま文全体を適切な語順に翻訳します。
PLaMo翻訳ブラウザ拡張機能による英文和訳の例
他社ツールによる同一ページの英文和訳の例
原文: Optuna – A hyperparameter optimization framework
(他社ツールの例では赤い文字にマークアップされた要素の文内位置が元の言語のままになっている)
3. PLaMo翻訳の品質でページ全体を自動翻訳
PLaMo翻訳ブラウザの拡張機能では、選択したテキストのみを翻訳するだけでなく、ページ全体を翻訳することも可能です。自動翻訳オプションを有効にすると、ページを開いたときに自動で翻訳が開始されます。翻訳結果はユーザーのブラウザ内にキャッシュされ、同じページを再翻訳する際には訳文がすぐに表示されます。
4. スムーズな原文比較表示
翻訳結果にマウスオーバーすると、その段落の原文がポップアップで表示されます。原文と訳文を素早く見比べることができるため、細かなニュアンスの確認にも便利です。
国産大規模言語モデルPLaMo™について
PLaMo(プラモ)は、Preferred Networksグループがフルスクラッチで開発する国産の大規模言語モデル(LLM)です。独自に構築した日本語を豊富に含む高品質なデータセットで学習することで、世界最高クラスの日本語性能を実現しています。商用版のフラッグシップモデルPLaMo Prime、自動車や製造設備などのエッジデバイス向けに軽量化された小規模言語モデルPLaMo Lite、学術・研究用途の非商用ライセンスモデルPLaMo-100B-Pretrained、日本の金融知識を追加学習した金融特化型PLaMo、日本語の翻訳に特化したPLaMo翻訳など、用途に合わせて提供中です。PLaMo Primeはクラウド型API、Amazon Bedrock Marketplace、オンプレミスなどの提供形態があり、国産AI構築プラットフォームmiibo、法人向け生成AIサービスTachyon 生成AI、150以上の自治体が導入するQommonsAIなどのサービスに標準搭載されています。