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PFN、JICAを通じカンボジア中央銀行に AIを活用した現地通貨流動性予測の概念実証を実施

脱ドル化を目指すカンボジアの自律的な金融政策実現を支援

株式会社Preferred Networks(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:岡野原大輔、以下、PFN)は、独立行政法人国際協力機構(以下、JICA)が実施中の概念実証(Proof of Concept、以下PoC)「カンボジア中央銀行におけるAIを活用した資金需要予測」に採択され、カンボジア国立銀行(National Bank of Cambodia、以下 NBC)向けにカンボジア現地通貨(リエル)の流動性を予測するAI開発を2025年9月に開始しました。本PoCは、デジタル技術を持つ国内・現地民間企業との協力で開発協力案件の開発効果促進を目指すJICAのイニシアティブ、DXLabの一環で、2026年2月まで実施する予定です。 

カンボジア。

カンボジア国立銀行

流動性とは現金などの流通のしやすさを示し、市場全体におけるその見通しを把握することは、中央銀行による利上げ・利下げ、市場操作、国債売買などの金融政策の重要な判断根拠となります。本PoCでは、PFNの金融専門チームがリエルの流動性に関するデータを独自のアルゴリズムに学習させ、将来の特定期間におけるリエルの流動性を予測するAIモデルを開発します。リエルの流動性予測精度を高めることができれば、カンボジアの中央銀行であるNBCがデータに基づいた金融政策の基盤を確立し、カンボジアにおける自律的な金融政策実現に貢献することが可能となります。

カンボジアでは、自国通貨のリエルだけではなく、多額の米ドルが流通しています。しかし、NBCは米ドルが発行できないため、カンボジア国内の貨幣供給量をコントロールし、通貨の価値を安定させたり有効な金利政策をとったりすることが困難です。このため、NBCはカンボジア経済の脱ドル化に向けてリエルの利用促進(リエル・プロモーション)に取り組んでおり、ブロックチェーンを活用した決済システム「Bakong(バコン)」の導入など、世界に先駆けて先端技術を金融政策や決済インフラの近代化に積極的に応用しています。 

PFNにはAIの最先端技術に基づいたソリューションを金融分野向けに研究開発する金融専門チームがあり、これまで専門学会で論文を発表しながら研究を続けてきました。今回のPoCにも応用する金融時系列分析についても研究実績があり、近年は金融特化型の大規模言語モデル(LLM)の開発も行っています。

今回のPoCが成功した際には、中央銀行によるAI活用の優良事例としてNBCにおける本格実装を検討すると共に、東南アジア域内外への成果の展開を検討することを目指します。

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