オープンソースの汎用配列計算ライブラリCuPy v14をリリース
株式会社Preferred Networks(本社:東京都、代表取締役社長:岡野原 大輔、以下、PFN)は、オープンソースの汎用配列計算ライブラリ CuPy™(クーパイ) のメジャーアップデート版となるv14をリリースしました。

2025年にリリース10周年を迎えたCuPyは、Pythonによるデータサイエンスのエコシステムを支える基盤ライブラリとして、年間3,000万回以上のダウンロード、10,000以上のGitHubスターを集めるなど、世界中の研究者や開発者から広く支持されています。
約2年ぶりのメジャーアップデートとなるCuPy v14では、最新のプラットフォームや実行環境への対応を強化するとともに、新たに50以上のAPIを追加しました。本リリースの主な特徴は以下の通りです。
1. NumPy v2仕様への準拠
NumPy v2で再編された計算ルールやデータ型の扱いに追従するとともに、NumPy v2で整備された新たなAPI群を実装しました。
これまでもCuPyとNumPy v2を同一環境で併用することは可能でしたが、CuPy自身の動作はNumPy v1に相当する仕様となっていました。CuPy v14がNumPy v2仕様に準拠することで、CuPyとNumPyを併用する際に違いを意識する必要が減り、より直感的にGPU計算を活用できます。
2. NVIDIA CUDA Pip Wheelsへの対応
PyPI(Pythonパッケージの配布サイト)で配布されているNVIDIA CUDAのバイナリパッケージ(Pip Wheels)に対応しました。
これにより、従来必要であったシステム全体へのCUDA Toolkitのインストールが不要になります。コンテナ環境やPython仮想環境へのCuPyの導入が容易となることに加え、PyTorchなどPip Wheelsに対応した他のGPU対応Pythonライブラリとの相互運用性が向上します。
3. AMD ROCm 7への対応
AMD GPU向け計算基盤の最新バージョンであるROCm 7に追従しました。これにより、AMD GPU環境においても最新のソフトウェア基盤を活用したGPU計算が実行可能です。
詳細はCuPy公式ブログのアナウンスをご覧ください。
https://medium.com/cupy-team/announcing-cupy-v14-e8515ec05fca
PFNは今後も、最新の研究の成果を迅速に取り入れ、サポート企業やOSSコミュニティと連携しながらCuPyの開発を推進してまいります。

