Preferred Networks

PFNのマウス尾静脈自動注射ロボットAUTivが日本ロボット学会「実用化技術賞」を受賞

株式会社Preferred Networks(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:岡野原大輔、以下、PFN)が設計・開発したマウス尾静脈自動注射システムAUTiv™(オーティヴ)が、一般社団法人日本ロボット学会が主催する表彰において、第31回実用化技術賞を受賞しました。

AUTivは、無麻酔下のマウスを固定して、注射針を自動で穿刺して薬液を投与するためのロボットシステムです。4Kステレオカメラによる撮影画像から深層学習を用いてマウスの尾静脈の位置を認識するソフトウェア技術と、約0.3mm径の尾静脈に同程度の径の針を刺す精密位置決め制御技術、薬液を投与するための力制御技術を融合することで、複数の系統のマウスの尾静脈への無麻酔下での自動穿刺及び薬液投与を世界で初めて実現しました。

これまで熟練の作業者が行っていたマウスの尾静脈への薬液投与作業にAUTivを用いることで、マウスを保定器に固定してタッチパネルに表示される指示に従うだけで誰でも容易にマウスへの薬液投与ができ、動物実験従事者の負担を大きく低減することが可能になります。また、ロボット本体は工事不要で設置・移設可能な卓上サイズであり、実験室などへの導入障壁が低いことも特徴です。

AUTivは、2024年より住商ファーマインターナショナル株式会社にライセンス提供を行い、株式会社夏目製作所を製造パートナーとして販売しており、国内の国立研究機関・大学・製薬企業などに導入が進んでいます。

導入研究室 東京大学国際高等研究所 新世代感染症センター 岩附研子 特任准教授のコメント

「私たちの研究室では、ウイルス感染症の予防・治療に関する研究を行っており、マウスへの薬剤投与に尾静脈投与を用いる場合もあります。尾静脈投与は、手技の熟練度によってばらつきが生じることがありますが、AUTivを用いることで、無麻酔下でもスムーズに投与を行うことができ、とても便利だと感じました。特別な熟練技術を必要とせず、経験の浅い人でも無麻酔下で安定した量の投与物質を確実かつ効率よく投与できる点が、AUTivの大きなメリットだと感じました。」

こうしたAUTivの独創性や新規性、高度なロボット技術等が評価され、今回の受賞に至りました。2026年9月1日~4日に開催される第44回日本ロボット学会学術講演会(RSJ2026)にて表彰が行われます。

日本ロボット学会 評価ポイント:

AUTivは、無麻酔下でマウスの尾静脈へ自動薬液投与を行うことを可能にする装置である。同様の技術はこれまでになく、本技術が世界初のものとなり、国際特許出願・国内特許・学会発表及び受賞の実績、課題の独自性と着眼点の独創性・新規性、技術の高度さを有している。昨年度から順調に実績を伸ばして実用化を進めている。

審査では、高精度で専門的な手技を代替する性能、ユーザフレンドリーなUIなどのデザインを含めた製品としての完成度、統合システムとしての評価、類似製品のなさといった観点が特に高く評価されている。

AUTivの開発背景や技術詳細はテックブログをご覧ください:

https://www.preferred.jp/ja/blog/tech/autiv-technical-innovations-award

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