コンサルからPFNへ。「世に出すプロダクトを自分の手で」。理系を煮詰めたエンジニアと共に挑む、事業化という最難関
自己紹介をお願いします。
AI Solutions & Services部門のビジネス開発の、野内英莉です。
2021年に新卒でコンサルティングファームであるBain & Companyに入社しました。Bainでは主に消費財・ヘルスケア・ソーシャルセクター領域を中心に、戦略案件やビジネスデューデリジェンス案件に従事しました。
過去に戻ってまた同じ会社を選ぶと言い切れるほど、同僚や同期・クライアントにも恵まれ、数ヶ月ごとに新たな難題に挑むサイクルは非常に刺激的でした。
一方で、3年目を迎えるタイミングで「何かひとつでも良い。世の中に出して良かったと思えるプロダクトやサービスを、自分の手で形にしてみたい」という想いが強くなっていきました。
その挑戦の場としてPreferred Networks (PFN)に出会い、2024年初めに転職いたしました。
現在担当している業務内容や具体的な流れについて教えてください。
担当業務は、主に3つに分類されます。
①新規プロジェクトの組成(セールス)
深い業界課題を解くことをミッションとするPFNでは、顧客と伴走する「ソリューション案件」が出発地点となることが多いです。顧客の課題やニーズを深く掘り下げ、最適な提案へ落とし込みます。ビジネス開発として、初期の要件定義から価格・知財などの契約条件交渉、締結までを一貫して担います。
プロジェクトの組成方法は、クライアントからの問い合わせを起点とする場合もあれば、自ら提案しにいく場合もあります。
②プロジェクトのマネジメント
組成されたプロジェクトのマネジメントを担います。技術的な側面は主にエンジニアがリードしますが、例えばお客様の実現したいことの輪郭が曖昧な場合や、スコープが肥大化しそうな場合に、論点を整理し、プロジェクトを推進する役割を担います。
さらに、担当プロジェクトが将来的な「事業化・プロダクト化」を目指す場合は、そのビジネス戦略も策定します。一例として、私が入社直後に担当したのは「特定領域における画像診断AIの市場開拓戦略の策定」でした。
③事業企画
個別の案件と並行し、より俯瞰的な視点から「PFNとしてどの分野を、どのように攻めるべきか」を企画します。私の主担当は「ヘルス&ウェルネス」や「マーケティング」領域で、技術トレンドや競合調査を踏まえて、事業方針を策定しています。
数ある企業の中で、なぜPFNを転職先として選ばれたのですか? 入社前の期待や不安、実際に入社してみて感じたギャップや感想があれば教えてください。
プロダクトやサービスを形作ってみたい、というモチベーションが出発点なのですが、その実現に向けては、何よりも「強いエンジニア」がいる環境がいい!と考えていました。
エンジニアリングの力が制約ではなく、むしろ想像や発展を牽引する起爆剤になる環境であれば、きっと面白い仕事ができそうだなと。
私自身はプログラミングの才がなかったのですが、理系出身として、PFNに元々憧れはあり。理系を煮詰めた、尖ったエンジニアの巣窟があるぞ、という認知を持ってました(笑)
PFNの採用ページをふと見てみたところ、興味のあったヘルスケア領域でビジネス開発の募集があり、心惹かれました。
カジュアル面談に申し込んだのですが、そこで「うちのエンジニアは、簡単なタスクよりも難しいタスクの方が活き活きする」と笑いながら言われたのが印象に残ってます。「あ、いいな」と直感的に思い、結局PFNの1社だけ絞って受け、入社した形になります。
私自身は決して技術に明るい人間ではなく、当時台頭していた生成AIについても、無知に近い状態でした。
技術理解の乏しさが入社後のネックになるかもと不安でしたが、全くの杞憂でした。どんな初歩的な質問にも根気強く解説してくれる同僚に囲まれ、キャッチアップのためにこれより恵まれた環境はないと思っています。
期待通り、十人十色の個性と強みを持ったエンジニアに出会えましたが、それに加え、「技術を社会に役立て、事業としても成功させたい」という強い熱意を持った方が非常に多いのも、嬉しい驚きでしたね。
PFNという会社に思い入れを持っている社員が多いと思います。エンジニア、リサーチャー、ビジネス開発という立場に関係なく、目指すべき事業を熱く議論できる、稀有な会社だと思います。
前職でのご経験でPFNでの業務に活かされたエピソードがあれば教えてください。
クライアントとの日々のコミュニケーションにおいても、社内で事業企画をしている場面においても、コンサルで培ったスキルや心構えを活かす機会は、非常に多いと感じてます。
前述の「特定領域の画像診断AIの市場開拓戦略」では、まさに前職での経験が直結し、コンサルワークのプロセスを、ライトに回したといっても過言ではありません(下記1~5)。
1) ビジネスモデルの整理
2) 顧客インタビュー・サーベイ調査を通じたバリュープロポジションの明確化
3) 競合調査
4) パートナー候補の優先度選定
5) 財務モデル作成
コンサル出身者は「資料が綺麗だね」「よく疲れずに議論するね」と言われるところから始まることが多いのですが(笑)。
そのような表層的なスキル以上に、個人的に1番役に立っていると思うのは、「不確実な中でも、手元の情報から仮説を立て、進むべき方向を定める力」だと思っています。
AI技術は日進月歩に進化し、水面下の動きも予測しづらい、急に革新的な技術が現れる世界だと感じてます。
その中で、「次はxxしよう」とスタンスをとって言い切るには勇気が要ります(できていない時も多いので自戒を込めて)。けれど、スタンスを決めないことには何も始まらない中、前職で培った「えいや」の力が役に立っていると感じます。
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PFNでビジネス開発をするやりがい・苦労を教えてください。
PFNのビジネス開発は、他のAIスタートアップと大きく2つの点で異なると感じます。
第1に、ビジネス開発メンバー比率の低さです。他社のビジネス開発メンバーが3~5割を占めるケースもあると聞きますが、PFNのビジネス開発メンバーは全社の1割程度となります。。裁量を持って動けること、とにかく打席に立つ回数が多いことは、個人的にはキャリアとしても非常に魅力的だと感じています。
数十案件を采配するかを考え、セールスからプロジェクトマネジメント、さらには事業全体の拡大構想まで担う。この幅広さが大変な側面もありますが、ビジネス開発がまだ少ないPFNだからこそ、自分の働き次第で事業が左右されうる環境にはやりがいを感じます。
第2に、「それって本当にPFNにしかできないこと?」と問う文化が根付いていること。自社の技術力に自信と誇りを持つPFNならではのカルチャーだと思います。この矜持がかっこいい、それを体現していきたいというのがやりがいでもありますし、もちろんそのような差別化領域を見つけるのも簡単ではないため、PFNでビジネス開発をする難しさでもあると感じます。
今後PFNで挑戦してみたい仕事、個人的な野望などがあれば教えてください。
入社当初から変わらないのですが、プロダクトやサービスを世の中に広げていきたいです生成AIソリューション群雄割拠時代になり、差別化が難しいとも感じてますが、今育てている卵たちを、しっかりと形にしていきたいです。
PFNには、事業を成功に導くという熱意と、それを実現できる卓越した技術力を持った頼もしい仲間が沢山います。チーム一丸となって、挑戦を続けていきたいです。
最後に一言お願いします。
以前は、技術の進歩に対して「時代が大きく動いているな」と、どこか受け身で捉えていました。 PFNに入社してからは、「技術は次にどちらへ進化するのか」、あるいは「私たちがどちらへ進化させていくべきか」を当事者として考えるようになり、そのプロセスが非常に刺激的で面白いです。
技術が好きでたまらないという方はもちろん、「これから本格的にキャッチアップしていきたい」という強い好奇心をお持ちの方とも、ぜひ一緒に働きたいと思っています。
外から見ているだけでは分からないことも多いと思います。ご興味をお持ちいただけましたら、ぜひ一度カジュアル面談で気軽にお話しましょう。 お会いできる日を楽しみにしています。
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