メンバーから事業本部長へ:PFNの技術を起爆剤に、ビジネスを創る
自己紹介をお願いします。
岡田利久です。2022年にPreferred Networks (PFN)に入社し、材料探索やAI創薬のビジネス開発を行った後、製造業を始めとする幅広い産業領域で新規事業開発を担当することになり、現在はAI Products & Solutionsの事業本部長をしています。
前職はArthur D Little(ADL)という外資系戦略コンサルティングファームで約5年間、事業戦略の策定や新規事業創出支援等を行っていました。ADL在職期間中に東京大学の産学協創推進本部に10カ月出向する機会があり、その間、スタートアップと大企業のマッチングを行う会員制組織の立上げや、スタートアップ流の事業立上げ手法を大企業の新規事業担当者が学ぶカリキュラムの立ち上げ等を行いました。
前々職はAGCで、新卒として入社し、材料開発、プロセス開発、海外工場の立ち上げや本社技術企画等に計10年間携わりました。
現在担当している業務内容や具体的な流れについて教えてください。
AI Products & Solutions事業部はその名の通り、AIを使ったプロダクトとソリューションを提供している部署になります。
ソリューション事業に関しては、工作機械や化学・素材やエネルギーや重工業等の幅広い製造業、ヘルスケア、金融、官公庁等さまざまな領域向けに、個別課題に対応したカスタムメイドのソリューションを展開しています。具体的な案件の一例としては、石油化学プラントのオペレーター業務をAIで自動化するような案件や、ヘルスケア領域における医用画像のAI解析、金融業界における業務DX化や金融工学の高度化等のプロジェクトに取り組んでいます、最近は生成AIを活用したプロジェクトがかなり増えています。
ソリューションを提供している中で、業界を越えて共通化できるニーズが見えた場合には、それをプロダクトとして汎用展開するケースもあります。また、エンジニア発で、技術ドリブンでプロダクト提案されることも多く、プロダクトの種が多く生まれる環境にあるので、AI Products & Solutions事業部のビジネス開発はインキュベーションするための事業企画・マーケティング・販売も積極的に推進しています。
数ある企業の中で、なぜPFNをファーストキャリアor転職先として選ばれたのですか? 入社前の期待や不安、実際に入社してみて感じたギャップや感想があれば教えてください。
PFN入社前に、メーカーで新規事業の立ち上げを10年間行った後にコンサルティング業界で約5年間勤務しました。コンサルティング業界は、平均勤続年数が2-3年くらいで、同じ時期や後から入社した同僚が次々卒業していく中で、将来のキャリアを考える機会が多くありました。その際に、一生コンサルティング業界で生きていくのではなく、やはり事業会社で働くことで社会貢献をしたいという思いが強くなりました。
転職活動を始めたばかりの頃は、当時苦手意識があったソフトウエア領域には関わらない、と決めていたのですが、PFNの汎用原子レベルシミュレータ「Matlantis」に出会って考えが一変しました。大学院時代に触媒の研究を行っていたこともあり、AIの圧倒的な可能性を感じられる技術に心が揺さぶられました。
さらに、PFNはビジネス開発人材が少数精鋭で、一人一人の裁量が大きい点にも魅力を感じました。ビジネスサイドが多すぎないからこそ、個々の貢献の幅が広がると考え、入社を決めました。
前職でのご経験でPFNでの業務に活かされたエピソードがあれば教えてください。
- メーカー時代の経験で活きている点
大企業側の論理や仕事の進め方の理解(予算策定時期や社内の意思決定プロセス)
ベンダーに提供されたアウトプットを受け取った際に嬉しいか嬉しくないかという顧客サイドとしての感覚
エンジニアとしての技術開発の進め方
新規事業立上げの難しさと楽しさ
- コンサル時代の経験で活きている点
- いわゆるコンサルスキル(ロジカルシンキング、プレゼン、プロマネ)
- 提案書作成スキル
- 顧客とのコミュニケーション(プロマネ力や要件定義力と関係)
- 大変でもなんとかなると思える力
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岡田さんはPFNで最も大きな組織の本部長をされていますが、ご入社から現在の本部長に至った経緯と本部長としてのやりがいを教えてください
- 入社後は、Materials & Drug Discovery部署でビジネス開発をしていました。Materials(材料)分野では、Matiantisの拡張機能である高分子反応シミュレータ開発プロジェクトの立ち上げ、Drugs(創薬)分野では製薬会社との共同研究の組成や、中長期の開発方向性検討、創薬スタートアップとの資本業務提携の検討等を行いました。
- その後、隣の部署だったIndustry Solutionsの組織変更に伴い、部署をスライドして、General Managerとして新規案件組成を担当しました。ビジネス開発人材の積極採用と提案力の強化、マーケティングの強化、エンジニアアサイン方法の変更等を進めて、新規案件の売上が過去から続いてきた既存の大型案件の売上を上回るようになりました。
- その後、2025年の5月にProduct & Services部署との合併を経て、AI Products & Solutionsとなり、現在の役職を拝命しました。
岡田さんはビジネス開発メンバー全体をマネジメントされていますが、メンバーにどのような期待をされていますか?また、本部長からみてビジネス開発メンバーはどのような方が活躍していますか?
- メンバーへの期待
- PFNが今後、事業拡大をしていくためには、より多くのプロジェクトを社会に届けていく必要がありますが、現状、ビジネス開発のメンバーは少数精鋭で、1人1人の働きが非常に重要になっています。
- ビジネス開発メンバーが担っている役割としては、ソリューション系だと、顧客要求の理解と要件定義・提案・契約・プロジェクトマネジメント等で、プロダクト系だと、マーケティング、販売、カスタマーサクセスとプロダクトに関して幅広い業務があり、その人の強みに合わせてご担当いただいています。
- 活躍しているメンバーの特徴
- 当社のビジネス開発の業務は非常に幅広く、しかも日々新しいテーマが次々と生まれるような環境です。そうした中で柔軟性と好奇心を持って取り組める方が、入社後に活躍されている印象があります。
- 裁量権を持って自分で考えて動くことにワクワクできる方にとっては、これ以上に自由で面白い職場はなかなかないと思います。指示を待つタイプの方や、自分でペースをつくるのが苦手な方にとっては少し働きづらい環境かもしれませんので、自律的に動ける方に来てほしいですね。
- お客さまが抱える課題を丁寧に整理し、「この技術をどう生かせば解決できるか」をエンジニアと一緒に考え、具体的な形にしていく力が求められます。そのためには、技術とビジネスをつなぐための基本的な理解力と、すり合わせを丁寧に進めていけるコミュニケーション力が非常に重要だと捉えています。
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今後PFNで挑戦してみたい仕事、個人的な野望などがあれば教えてください。
他社が開発できない、PFNだからこそ実現可能なプロダクト・ソリューションをどんどん世の中に出していきたいと考えています。そして、10年後には、誰もが知っているようなエクセレントカンパニーになっていたいと思います。
個人的な目標としては、コーディングができるようになり、エンジニアの開発成果物をもっと深くまで理解したいと思っています。
最後に一言お願いします。
今、AIや半導体は毎日のようにニュースで取り上げられる注目領域です。その“ど真ん中”で、実際に手を動かして社会に影響を与える仕事ができるのが、PFNの最大の魅力だと思います。未来をつくることに熱量を注げる方、一緒に挑戦しましょう



